駅前コルク抜き逆回転の謎 まちマイ池田編
単なる間違い?未来表現?
JR池田駅前にある巨大なコルク抜きのオブジェ。「ワインの町らしいなあ」という程度の感想で通り過ぎそうだが、ちょっと待った。よく見ると何か変。らせんの方向が普通のコルク抜きとは逆なのだ。
このオブジェ、普通のコルク抜きのように時計回りに回すとコルクに刺さらない。そこには何か深遠なメッセージが込められているのだろうか。あるいは単なる間違い? それとも左利き用のコルク抜き?
早速聞き込みを開始。駅前ロータリーにいたタクシー運転手に聞くと「いやー、気にしたことない」。駅員に聞くと「うちの管理じゃないので…」。管理する町に聞いても「ちょっと分かりません」(商工観光係)とそっけない。
そこで、オブジェの前の銘板に名前のある造形作家の鈴木尚和さん(55)=東京=に直接聞いてみた。鈴木さんは「作家が答えを用意したらつまらないでしょ」とはぐらかしながらも、「回転させたときに上昇していくように見せるためにらせんを逆にした」とヒントをくれた。池田町や十勝ワインの輝かしい未来を表現したものと、記者は理解した。(丹羽恭太)