町公式ライン登録者数3000人超に 士幌町
【士幌】士幌町の公式LINE(ライン)アカウントの「友だち登録数」が1日、3000人を超えた。町は今年に入り、インフルエンザの予防接種予約受け付けや税関係の証明書申請をできる機能をラインに追加し使い勝手を向上させた。町地域戦略課広報広聴係は「町民にとって便利な機能を、今後も付与していきたい」と意気込んでいる。(青池楽)
ライン公式アカウントは、町民と役場のコミュニケーションツールとして活用することを目的に、2022年9月に開設された。ラインでの情報発信や行政手続きを推進するデジタル化の取り組みは、高木康弘町長の看板政策の一つにもなっている。
町は、町内世帯数の約2700を友だち登録数の目標として設定。今年3月27日に達成した。その後も増え続け、今月18日現在で友だち登録は3018人に達した。町人口(5618人、10月末時点)の53%に相当する数だ。
公式ラインでは従来、防災・災害情報やごみ出しなどの生活情報を発信してきた。今年は新たに、全国でいち早く戸籍へのふりがな記載に関する問い合わせ機能を導入。税関係の証明書の申請やインフルエンザ予防接種予約の機能などとともに、行政サービスのデジタル化に一役買っている。
公式ラインは学校関係でも活用。昨年には管内で初めて、町内3小学校で児童の欠席や遅刻・早退を保護者が教職員に連絡できるシステムを運用開始した。担当者は「既存機能が浸透してきたことに加え、新たに付与した機能・サービスにより、若年層や子育て世帯の登録数が増えたのでは」と分析する。
町内外のイベントにおけるSNSの周知活動にも力を入れており、町外からの登録者も多い。同係は「町民サービス向上を目指し、各課でも精力的に運用している」と強調。「今後も、施設予約や行政サービス、さまざまな申請においてデジタル化を進めていきたい」と力を込める。








