デフバスケ女子日本代表８強 予選１位で決勝トーナメント進出 帯広聾学校教諭の坂本ＨＣ「金メダル達成する」
【予選リーグ・日本－ギリシャ】リバウンドを争う日本代表の沼口紗也選手（中央左）と川島真琴選手（同右）＝塩原真撮影
【東京】「東京２０２５デフリンピック」で、帯広聾学校教諭の坂本知加良（ちから）さん（４５）がヘッドコーチ（ＨＣ）として率いるデフバスケットボール女子日本代表は２０日、東京都内の大田区総合体育館で予選リーグ第２戦をギリシャ代表と争い、７０－４５で快勝。グループ１位で決勝トーナメント進出を決め、８強入りを果たした。２１日午後３時半からオーストラリア代表と戦う。
猛攻を封じ込めた。相手のキープレーヤーにボールを持たせないよう、丸山香織選手（２６）が“壁”になって行く手を阻むなど、日本の強みであるディフェンスから攻撃のリズムをつくった。「体の当たりが本当に強く、慣れない動きに初めはファウルも取られたが、試合中に工夫を重ね適応していった」と丸山選手。ギリシャのミスを誘発したところで得点を重ねた。
これで「死のグループ」を突破した。日本は世界ランキング８位で、初戦のウクライナが３位、ギリシャが４位といずれも格上の強敵を撃破。坂本さんは「非常に厳しい戦いになると思っていたけれど、結果的に１位で通過することができて良かった」と一息つく。
決勝トーナメントの初戦は、昨年の「アジア太平洋ろう者バスケットボール選手権」で８５－６７で下したオーストラリアと対戦する。ただ、同国は当時とメンバーが変わっているため、坂本さんは「また分析をし直す」と冷静さを保ちつつ「早い展開に持ち込んで攻めていきたい」と展望を語る。
「汽車」と「旅」の手話表現が同じであることから、金メダルへの旅路を進む「デフトレインズ」の愛称で活動している日本。「残り三つ、最終駅までたどり着いて金メダルという目標を達成できるよう頑張っていきたい」と坂本さんは意気込む。丸山選手も「金メダルを取ることでデフスポーツの注目度を上げたい」と活躍を誓う。（山田夏航）
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【予選リーグ・日本―ギリシャ】（塩原真撮影）
【予選リーグ・日本―ギリシャ】（塩原真撮影）
【予選リーグ・日本―ギリシャ】レイアップシュートを決める日本代表の沼口紗也（右、塩原真撮影）
【予選リーグ・日本―ギリシャ】激しいプレッシャーの中でシュートを狙う日本代表の（２３）小鷹実春（塩原真撮影）
【予選リーグ・日本―ギリシャ】ディフェンスのすきを狙いシュートを放つ日本代表の（１１）川島真琴（塩原真撮影）
【予選リーグ・日本―ギリシャ】強引にゴール前に攻め込む日本代表の（１１）川島真琴（塩原真撮影）
【予選リーグ・日本―ギリシャ】（塩原真撮影）
【予選リーグ・日本―ギリシャ】レイアップシュートを決める日本代表の（２３）小鷹実春（右、塩原真撮影）
【予選リーグ・日本―ギリシャ】ディフェンスをぬってシュートを放つ日本代表の小鷹実春（右）＝塩原真撮影
