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TOKIOの元メンバー山口達也さん講演 「酒で自傷行為をしていた」 アルコール依存症の経験語る

自身の経験を踏まえてアルコール依存症について語る山口さん(須貝拓也撮影)

 アイドルグループTOKIOの元メンバー山口達也さん(53)による、アルコール依存症に関する講演会が7日、帯広市内のホテル日航ノースランド帯広で開かれた。当事者としての自身の経験を「始まりは『不安』から。酒で自傷行為をしていた」などと語り、社会全体でアルコール依存症に対する理解を深めることの重要性を訴えた。

 ギルドグループ(札幌)など主催。少年院の出院後の生活を支える活動などを行うNPO法人スマイルリング(帯広)の共催。317人が参加した。

 山口さんは5年前に飲酒運転事故を起こし、医療機関や自助会に助けを求めた。完治しないと宣告を受けながらも、現在は克服に向けて、自身がアルコール依存症であることを認めて酒を断っているという。

 山口さんは、35歳以降に1人で記憶をなくすまで飲むという飲み方に変わったと説明。その時は私生活も仕事も順調で「飲み方が危ないと分からなかった」といい、当時について「心が壊れていた。他人への『うらやみ』が『恨み』に変わった」と振り返った。

 本人が認めたがらないことが支援や治療を難しくしていると指摘。自分の状態を認めることや、周囲に助けを求める大切さを訴えた。後半のパネルディスカッションでは、「回復できる病気だと理解を深め、社会に戻るまでを回復のワンセットと捉える必要がある」と強調した。

 参加した帯広更生保護女性会の遠山美津子さん(71)は「自分の更生保護活動にも共通する部分があり、つながりや周りの支えが大切だと感じた」と話していた。(菊地青葉)


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