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帯広第一自動車学校60周年 新風取り入れ変化対応【先読み新年号】

内木真紀衣社長(50)
  十勝初のオンラインによる学科教習や、長所を伸ばす今の時代に応じた教え方を導入して、「地域の人々から選ばれる自動車学校」を目指す。

 これまで送り出した生徒数は、14万2155人(2022年12月末)。内木真紀衣社長(50)は「車による事故で死者を出さない。すべての人に安全で安心な交通社会をつくるというベースは変わらない」と語る。

 入校希望者が列をなした時代から今、少子高齢化や自動車産業の変化を受けて、業界は「冬の時代」と言われている。

 内木社長は大学卒業後の1999年、東京から社長室長として入社。社長に就任した2022年はコロナ禍で事業自体の継続も危ぶまれたが、講習ごとの徹底した消毒や真冬の換気に真摯に取り組む社員の後ろ姿を見て、「立ち止まるわけにはいかない」と、決意した。

 24時間どこでも受講可能なオンライン教習を導入。感染を気にせず、遠方から来る生徒の負担も減らした。地域の要望に応じて、自動車学校では珍しいドローン操作の講習も導入した。

 相手の長所を伸ばすコミュニケーション手法「ほめ達」(一般社団法人日本ほめる達人協会)の資格を全員が取得。朝礼では社員同士で褒めあうなど、熱心に学んでいる。

 新規事業のアイデアは職員から上がってくる。内木社長は「日々の業務の発展だけを考えるよりも、職員が外の空気に触れて、新しい風を持ち帰ってくる組織にしたい。私の使命は、社員の幸せを願い、次世代につなぐこと」と話している。

「ほめ達」を導入して、気持ちも新たに。教習に入る前に指導員(左)も丁寧に頭を下げてから始める

■沿革■
1964年 初代社長・内木宮多良氏が稲田町東2線に開校
  65年 北海道釧路方面公安委員会より大型自動車・普通自動車の指定
      ※後に、準中型・中型・大型特殊・けん引・小型二輪・大型自動二輪も指定
  81年 現在地の稲田町東1線に移転
2005年 LPガス教習車の導入
  19年 ドローン教室の開講
  21年 オンライン学科オンデマンド配信の開始
  22年 SDGs宣言
  23年 NPO自動車学校マナー推進協議会のマナー検定を全職員が取得

■概要■
本社  帯広市稲田町東1線12
資本金 2500万円
従業員 40人
年商  非公表

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