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藤丸再生へ そらと村松HDが新会社 来秋オープン目指す

藤丸再生へ新会社を設立する(左から)村松氏と米田氏(5日午前11時ごろ)

 地方創生ベンチャー・そら(帯広市、米田健史社長)と、帯広日産自動車の持ち株会社・村松HD(同、村松一樹社長)は5日、来年1月末で閉店する百貨店・藤丸(同、藤本長章社長)の再建計画やその後の事業運営などを担う新会社を設立すると発表した。同時にそらは、藤丸再建のスポンサーを受託したことも正式に表明。現藤丸の会社整理や耐震リニューアル工事などを経て、来年秋の再オープンを目指している。(佐藤いづみ、完戸雅美)

 新会社(新藤丸・仮称)は資本金1000万円。村松HDが51%、そらが49%の出資比率。代表権を持つ社長(最高経営責任者=CEO)が村松氏(60)、米田氏(36)が最高戦略責任者(CSO)に就き、年内をめどに設立する。当面は社員は置かず、両氏は無報酬とする。

 新会社は、現藤丸をはじめとする地権者が持つ百貨店施設の土地・建物を取得した上で、フロア構想やテナント誘致など新藤丸の再建を進める。現時点の構想では「藤丸」の屋号を残し、百貨店機能を圧縮、十勝の食を柱としたグルメストリートや、医療・市民サービスなどのフロアを想定するが、「まずは早急にコンセプトを固めたい」と村松氏。

 工事は新年度以降とし、事業規模は耐震も含め10億円以上を想定。新藤丸を地域企業などが応援できるよう、社債の発行やクラウドファンディングなどの立ち上げも計画している。

 村松氏は、帯広日産自動車をMBO(経営陣による自社の買収)でメーカー側から2019年に取得し、昨年には藤丸内にテナント出店、ショールームを開設している。帯広商工会議所の商業委員会にも所属。村松氏は「十勝愛という共通の思いを持つ。地域のため、取り組みたい」とした。

 5日に市内事務所で米田氏と村松氏は十勝毎日新聞社などの取材に応じた。米田氏から村松氏に11月下旬に新会社の共同設立を打診、快諾を受けた。米田氏は「(村松氏は)地域活性に見識を持っている。一緒に取り組むことがベストだと思った」と話した。

 さらに現時点での藤丸の再建状況について、米田氏は「金融機関との債権・債務などの整理については私的整理の枠組みで関係者と協議中。地権者とは(金額を提示した)個別交渉に入っており、主要地権者から『応援したい』との言葉をもらっている」とした。

 今後は新会社を中心にフロア構想やテナント誘致などを進めていくが、藤丸の従業員やテナントをどれだけ受け入れられるかは現時点では未定。米田氏は「今いる従業員のため、新たな藤丸の再出発のため、閉店セールで売り上げを確保していくことが最重要。課題もあるが、ぜひ地域の応援で実現させたい」とした。

 そらは20年創業、フェーリエンドルフ(中札内)やふく井ホテル(帯広)などをグループ化。今春、金融関係者などから、売り上げ減などで厳しい経営が続いていた藤丸の再生要請を受けていた。

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