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鹿追百年新聞「発展に熱き鍬 明日へのバトンつなぐ」

ライディングチームの子どもたち。道の駅併設の乗馬施設は全国的にも珍しい

道の駅併設・ライディングパーク
気軽に乗馬「楽しい」

 旧瓜幕競馬場に造成された町ライディングパークは道の駅うりまくに併設され、観光客が気軽に乗馬を体験できる施設として人気。また、瓜幕小・中学校の児童・生徒らでつくる「うりまくライディングチーム」のメンバーが馬との触れ合いを通じ、他では得がたい体験を積んでいる。

 チームに所属して3年目の長屋琴羽さん(瓜幕中3年)は「馬の反応を見て、気持ちが分かるようになると楽しい。人との距離感に少し似ている」と話す。妹で小学生メンバーのリーダーを務める結羽さん(瓜幕小6年)は、「乗ったときの高い目線が気持ちいい。駈足(かけあし)ができるようになりたい」と練習に励んでいる。



美術館建設に向けた思いを振り返る武田さん

神田日勝記念美術館
誇る画家後世に… 行政動かした“町民立”

 鹿追ゆかりの画家神田日勝(1937~70年)の画業を顕彰して93年に開館した神田日勝記念美術館。建設実現の背景には、町の文化力を向上させたいという町民の熱い思いがあった。

 「『美術館が経済につながるのか』という反対意見は結構多かった」。建設に向けた町民運動に深く関わり、現在は同館友の会会長を務める武田耕次さん(75)は当時の町内の雰囲気をこう振り返る。それでも若者を中心に、わが町が誇る画家の画業を後世に残そうとする思いが強く、最終的に行政を動かした。武田さんは「町立だけど、“町民立”という意識」と話す。

 近年は同館の学芸員を中心に学術的な日勝研究が進み、そのことを力に、昨年は没後50年を記念して東京ステーションギャラリーなどでの回顧展が実現。2019年にはNHK連続テレビ小説「なつぞら」に日勝がモデルの青年画家が登場し、全国的な知名度向上につながった。

 武田さんはそのことを喜びつつ、「町の人にもっと日勝のことを深く知ってもらいたい。友の会としても、美術館の敷居を下げる事業に取り組んでいきたい」と話す。

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