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馬車BAR 笑顔乗せ再開

道ゆく市民らが手を振る中、約1カ月ぶりに運行を再開した馬車BAR(新井拓海撮影)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、休業していた「馬車BAR」が29日、約1カ月ぶりに運行を再開した。初日は再開を祝う出発式が行われ、駆け付けたファンらが2階建ての馬車から眺める夜の街並みを久しぶりに楽しんだ。

 馬車BARは昨年4月にスタート。週に4日運行していたが、新型コロナの影響から4月中旬を最後に臨時休業としていた。再開後は当面、金曜と土曜の週2回に縮小。1階の座席数を半分ほどに減らし、間隔の確保など感染防止対策にも努める。

 出発式では馬車を引く元ばん馬の「ムサシコマ」に、再開を祝うニンジンや風船で作った花束をプレゼント。午後6時半、ホテルヌプカ前から初便が運行し、約10人が乗車した。

 帯広緑丘小学校1年の前田花鳥さん(6)は「上に乗って、お馬さんの足音を聞きながら進んだのが楽しかった」と満足そうな表情を見せた。

 運営する十勝シティデザイン(帯広)の坂口琴美代表は「長い間、自粛生活を強いられていたが、運行再開で少しずつ街が元気になれば」と話した。臨時休業していたホテルヌプカ内のカフェも営業を再開している。(沖田唯可)

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