うちで過ごそう~コロナ対策(6)「要約に個性 『新聞スクラップ』」
情報の整理を楽しむ
地域から世界の話題まで広く届ける新聞。読み終わった後はまとめて捨ててしまうのが普通だが、自宅にいる時間が長くなった今、この古新聞を使ったアクティビティーとして、「新聞スクラップ」に挑戦してみてはいかがだろう。
新聞スクラップは、関心を持った記事を集め、整理していく作業だ。勝毎NIEの舟越洋二コーディネーターは「世の中の動きに対する理解を深めるだけでなく、それまで知らなかったり、興味が無かったりした話題や考え方に触れ、見直すこともできる」とスクラップの意義を説明する。情報を読み込む力や、整理する力が身に付き、「ゆくゆくは自分の意見や感想を持てるようになることも期待できる」という。
必要な物は(1)新聞紙(2)はさみやカッターナイフ(3)のりかセロハンテープ(4)鉛筆やペン、マーカー(5)スクラップブックか無地のノート(6)保存用の袋-の6種類。
初めに紙面から面白いとか役に立つと感じたもの、気になった事件や話題、興味を持った記事を探し出し、切り抜いていく。切り抜いた記事をすべて使う必要はない。切り抜きの裏面などに新聞名、年月日、掲載面などを記したメモを付けて保存袋に入れておく。
切り抜きがある程度そろったら、スクラップブック(無地のノート)に貼っていく。貼り付けた記事には新聞名と日付、掲載面も添え書きする。貼り付けが終わったら、ページの余白に記事の内容を要約してみよう。記事に対する感想も書き込んでみる。要約の仕方や感想に個性が表れる。分からない言い回しや単語は、辞典やインターネットを使って調べてみよう。
出来上がったページは、家族に見てもらったり、家族と一緒にスクラップ作業をして見せ合ったりするのも面白い。舟越コーディネーターは「自分や家族がどんな関心や考え方を持っているかが分かり、話題を共有できる」と話している。(おわり、大木祐介)
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