2日打ち上げへ万端 5号機最終リハーサル ISTモモ
【大樹】大樹町内のベンチャー企業インターステラテクノロジズ(IST、稲川貴大社長)は、5月2日に行う観測ロケット「MOMO(モモ)」5号機の打ち上げ再挑戦に向け、順調に作業を進めている。21日夜から22日朝にかけては本番さながらの最終リハーサルを行い、大きなトラブルはなかった。
5号機は昨年12月から1月にかけての冬期打ち上げを予定していたが、電子機器の不具合で延期していた。5月2日は町浜大樹の実験場から打ち上げ、同3~6日を予備日に設定している。時間帯はいずれも午前5時15分~同7時50分、午前11時~午後0時20分、午後4時5分~同5時50分。
全行程のリハーサルは今月上旬に続き2回目。21日午後10時ごろに始まり、全長約10メートルの機体を射場に立ち上げ、推進剤のエタノールと液体酸素を充填(じゅうてん)するなど、22日午前5時15分を打ち上げ時刻と想定して作業した。1回目以降に追加した確認項目や、人の動きなども入念にチェックした。
稲川社長は「細かいレベルまで本番同様の作業がスムーズにでき、時間に余裕が持てたことは大きい」とし、「今回はロケットの商業化に向けた大きな挑戦になる。ぜひ成功させたい」と話した。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、観覧イベントは実施しない。打ち上げの様子はインターネットで中継する。(松村智裕)