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陸別百年新聞「寛斎の思い受け継ぐ 歴史を回顧」

移りゆく市街地。写真上は陸別駅開通時の1910(明治43)年。正面の木の枝の合間から駅のアーチが見える。同中は1985(昭和60)年ごろ、同下は現在の様子

 関又一、寛斎以後、急速に入植者は増えていく。1910(明治43)年、又一が農用地の一部を返還したことで、市街地の形成が加速。網走線の鉄路が池田から陸別まで開通し、尋常小学校も開校した。19(大正8)年4月、足寄郡各村から分離し「淕別外1村戸長役場」が設置され、現在の陸別町が誕生した。産業や町並みの変遷を振り返る。

1908年に最初の商店
■市街地

 池田側からの鉄路・網走線の計画が具体化すると、将来性を見込んで商業者も活発に陸別に入った。最初の商店は1908(明治41)年に開店、そのうちのひとつ名取商店=写真=は日用雑貨をそろえた。陸別駅周辺に商店街が形成され、23(大正12)年には134業者が確認されている。町制施行の53年当時、サービス業は旅館6、飲食10、理容13、公衆浴場3の記録がある。

名取商店



大正期の冬の造材現場。雪が積もる中、数人がかりで大木を動かしている様子がうかがえる

大正期に生産体制確立
■林業

 大正期に陸別営林区分署や貯木場関連施設、森林鉄道も設置され、林業生産体制を確立した。当初の陸別地域の国有林管轄面積は3万9000ヘクタール。1945(昭和20)年前後には営林署関係職員は約800人を数え、地域のレクリエーションや文化活動にも影響を与えた。52年には従来の組織が「陸別森林組合」と改称された。

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