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上士幌に「そば店」を ふるさと納税で資金公募

そば店に改修される予定の空き店舗

25日まで
 【上士幌】そば処(どころ)にもかかわらず町内にそば店が一軒もない-。こんな現状を打破しようと、町は「そば屋開店プロジェクト」と銘打ち、ふるさと納税制度を活用した「ガバメントクラウドファンディング」(GCF)で広く資金を募っている。目標は300万円で、現時点で153万円が集まっている。25日の期限まで約1週間に迫るが、町は「まちに活気を与えるため応援していただければありがたい」と呼び掛けている。

 町内では唯一あったそば店が数年前に閉店。以降は専門店が一軒もない状況が続く。一方、上士幌は「韃靼(だったん)そば」の産地として知られ、現在もソバを栽培している農家もあり、過去には町内で「上士幌ダッタン新そば祭」も開催されていた。町のアンケートでもそば店を求める声が多数を占めた。

 今回のプロジェクトでは、もともと居酒屋だった築28年の空き店舗を改修。昼はそば店として、夜はそばも楽しめる居酒屋として営業する。客席数は約30席。7月から町に移住し、東京で和食料理人として腕を振るっていた平野昌樹さん(39)が店主を務める。

 トラストバンク(東京)が運営し、町の寄付を仲介するふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」には、今回のプロジェクトについて「そば店が開店したらぜひ行ってみたい」「地元のそば復活を願っています」などの応援メッセージも寄せられている。

 寄付者には返礼品として、金額に応じてオープンするそば店の食事券やアイスクリーム、地元のブランド和牛のほか、11月に東京で開催するふるさと納税寄付者を対象とした交流イベントにも招待する。

 GCFは寄付金の使い道を明確にして、自治体が事業資金を集める手法。総務省は、ふるさと納税による寄付を起業支援に使う自治体を財政面で優遇している。このプロジェクトも特別交付税措置の対象。(安倍諒)

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