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健診受診率が50%超 無料化や有志協力で上士幌

健診受診者にきのこ汁を振る舞い、健康維持を呼び掛ける地域ボランティア(1日、町ふれあいプラザで)

 【上士幌】町内の国保加入者を対象とした特定健診の受診率が上向いている。町のまとめによると、2016年度は46・2%と近年では最も高く、昨年度分は50%を超える見通しとなった。2次検査の無料化など、受診者の利便性を高めたのが要因。医療費の軽減につながることから、町は引き続き、受診率の向上に力を入れる構えだ。

 受診率は12年度が41・1%、13年度が43・3%、14年度は44・4%と、年々向上していたが、管内他町村と比べて低い傾向にあった。15年度は士幌町(49%)、大樹町(55・7%)、足寄町(55・7%)などに対し、43・6%にとどまった。

 このため、16年度に生活習慣病のリスクが高いと判断された町民に対し、無料で2次検査を始めた。これが受診への意識につながったとみられる。

 昨年度からは、自己負担分で1300円掛かっていた特定健診の受診料も無料とし、通院者が多い町内のクリニックで受診できるようにした。

 さらに若年層対策として、39歳以下の基本健診を無料にしている。

 受診率アップに向け、町内のボランティアサークルも協力。5月30日~6月1日、ふれあいプラザで行われた特定健診では、「結飯の会」が受診者にきのこ汁や雑穀米のおにぎりを振る舞った。9月と来年1月にも予定している。

 受診者全体では生活習慣病に関する指標の悪さが目立っている。特に糖尿病の指標となる「HbA1c」の正常値を超える割合が全国平均より高く、道内自治体でも15年度はワースト7位だった。

 町保健福祉課は「病気を早期に発見できれば医療費も下がり、介護予防にもつながる。引き続き、受診勧奨に努めていきたい」としている。(安倍諒)

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