宇宙食、地域ブランドで 開発へ第2回セミナー 同友会とかち支部
「とかち宇宙日本食開発セミナー」が1日、帯広市内のとかちプラザで開かれた。JAXA(宇宙航空研究開発機構)の専門職員らを交えたパネルディスカッションなどが行われ、食料基地・十勝で「宇宙日本食」の開発に取り組んでいく意義を考えた。
道中小企業家同友会とかち支部十勝農商工連携部会と十勝総合振興局が主催し、とかち財団、帯広地域雇用創出促進協議会が共催。
昨年8月に続き2度目の開催で、今回は約30人が出席した。
パネリストは、JAXA有人宇宙技術部門宇宙飛行士・運用管制ユニット宇宙飛行士健康管理グループの野上和真氏と、宇宙技術開発(東京)宇宙機エンジニアリンググループリーダーの増田優子氏、同友会の同部会長で十勝スロウフード社長(清水)の藤田惠氏、とかち財団専務の鱈場尊氏、同雇用創出促進協議会クリサポとかちプロジェクトリーダーの丹治幹男氏が務めた。
野上氏は「宇宙日本食に対し地域で興味を示しているのは帯広以外にも福井や神奈川などがある」、JAXAへの認証申請なども手掛ける増田氏は「申請のため必要な検査は煩雑、特殊で分かりにくい。間違わないよう余裕を持って進めて」と述べた。
また、鱈場氏は「地域ブランド戦略の視点でチャレンジすべきだ。宇宙食に必要な衛生管理をクリアすれば、企業の信頼感の向上につながる」と話した。
これに先立ち、野上氏が基調講演を行った。(佐藤いづみ)