厚内新ルート 「かもめ橋」開通
釧路へ利便向上
【浦幌】町厚内地区を通る道道直別共栄線で工事が進められていた「平成かもめ橋」(町厚内4区)が20日、開通した。豊頃町大津と釧路を結ぶ海岸ルートの利便性が向上。同日午前10時から関係者による開通式が行われ、町民ら約60人が渡り初めをして祝った。
同橋は2012年度に着工、約5年間の工事期間で完成した。総事業費は8億9000万円。工事は橋が全長86メートル、片側1車線8メートル、片側歩道2・5メートルで新設し、取り付け道路部分を含めると総延長990メートルの事業となった。
町直別と町共栄を結ぶ生活幹線道路で、国道38号と同336号を連結する国道網の補完ルートとなる。これまでは釧路と広尾間の移動は直角カーブ2カ所がある厚内市街地を通る厚内橋を使っており、大型トラックの走行に影響していたが、新しい橋によって流れがスムーズになる。
開通式は町主催で開催。帯広建設管理部浦幌出張所の奴田浩司所長が工事概要を説明した。橋の命名者で厚内在住の山本昇さん、厚内地区連合行政区の大坂千代人区長、厚内幼稚園の園児7人ら地元関係者が集まり、水沢一広町長らによるテープカットの後、渡り初め。水沢町長は「町民待望の平成かもめ橋の開通で産業振興と発展に寄与することを期待する」と話した。
(関坂典生)
◆「平成かもめ橋」について
・橋の名称決定について(12候補より)-浦幌町公式ホームページ