氷上風呂「パラダイス」 鹿追・しかりべつ湖コタン
氷点下の吹雪の中、氷上露天風呂を楽しむ観光客（２２日午前９時５０分ごろ、新井拓海撮影）
【鹿追】全面結氷した然別湖に、冬期間限定で出現する雪と氷の村「しかりべつ湖コタン」（実行委員会、町主催）が２８日、開村した。風が強く、時折ふぶくあいにくの天候となったが、早朝から観光客が雪を踏み分けて湖上の氷上露天風呂へ駆け込み、髪を凍らせながら雄大な自然の開放感を満喫していた。
今年で３６回目。期間中は約４万人が訪れる冬の一大イベントとして定着している。透明度が高い然別湖の天然氷を切り出し設営した巨大なドーム型のアイスバーや湖上宿泊体験ができるアイスロッジ、コンサートホールなど村にはさまざまな建造物が並ぶ。２７日夜には、先だって関係者による開村式が行われた。
氷上露天風呂がオープンした２８日午前６時半には湖畔温度計が氷点下１２度を指すほど冷え込む中、台湾から訪れたエスティー・チャンさん（４５）が一番風呂に入った。「台湾では雪が山の上にしか見えない。ここはパラダイス」と話して喜んでいた。露天風呂は無料で午前６時半～午後１０時。水着着用可。
開催期間中は、氷のグラス作りなども体験できる。問い合わせは実行委員会事務局（０１５６・６９・８１８１、しかりべつ湖ネイチャーセンター）へ。（小寺泰介）
◆然別湖コタンについて
・イベント概要、会場アクセスなど情報全般－然別湖コタン実行委員会ホームページ
