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再び雨 復旧急ぐ 台風10号から1週間

大雨に備え急ピッチで土のうが積まれるパンケシントク川(6日午前11時半ごろ、新得町で)

 十勝が台風10号の大雨災害に見舞われてから6日で1週間が経過した。河川氾濫などで甚大な被害が出た新得や清水、芽室などでは応急復旧や行方不明者の捜索が続いているが、朝から再び雨に見舞われ、被害の拡大が懸念されている。

 十勝総合振興局などによると、管内の被害状況は午前11時現在、死者2人、行方不明者2人。住宅被害は、新得と清水、芽室で全壊9戸、半壊5戸。床上・床下浸水は、1市8町村で約250戸だが、市街地で大規模な河川氾濫があった新得ではまだ被害戸数を把握できていない。十勝毎日新聞社の調べでは、被害は少なくとも400戸以上に上る。

 また、新得の83世帯159人と清水の32世帯75人に避難勧告が発令中。新得の2636世帯と清水約3000世帯、大樹500世帯では断水が続く。大樹では復旧が進んでいるが、清水では2週間、新得では4週間かかる見通しだ。

 一方、前線が通過する影響で夕方にかけて断続的に雷を伴った激しい雨が降る見通し。帯広測候所によると、午後6時までの24時間予想雨量は70ミリ、1時間予想雨量は最大30ミリで、河川の増水や氾濫、土砂災害に警戒が必要だ。

 芽室町は午後1時、台風10号で氾濫した芽室川と美生川の増水が懸念されるため、両河川周辺住民に避難準備情報を発令した。

 また、災害復旧の現場もさらなる被害を警戒する。芽室町の芽室川に架かる芽室橋ではこの日、基礎くいを保護するための土のう積み作業が急ピッチで行われ、橋を管理する帯広開発建設部は「今後の雨で再び芽室川の水位が上昇する可能性がある。一日も早く作業を完了させたい」と危機感を強めていた。
(杉原尚勝、中島佑斗)

不明者の捜索 悪天候で中止
 天候の悪化に伴い、6日に予定されていた道警などによる清水の行方不明者2人の捜索は中止になった。

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