日勝峠で大規模崩落 国道通行止め長期化
帯広開発建設部によると、大雨で通行止めしている日勝峠を含む国道274号清水町清水-日高管内日高町千栄間(43・8キロ)は、峠の7、8合目など複数箇所で道路の崩壊、流出が起きている。調査を進めているが、通行止めが長期間にわたるのは必至とみられる。
道開発局が空撮した写真によると、日勝峠は清水町側の7合目付近で幅数十メートルにわたり崩落、8合目でも車線片側が同規模で崩れ落ちている。日高側は日高町内の岩瀬橋など3つの橋が増水した川によって流出。同町千栄でも増水した川に道路が大きくえぐり取られているのが確認された。
274号の同区間は大雨のため8月30日から通行止めしていたが、落橋や視界不良で地上からも上空からも接近が難しく、被害状況が分かっていなかった。同部では「大きな被害だと分かった。274号は重要路線なので一日も早く調査、検討したい」とするが、現場が山間地で複数箇所のため、復旧には長期間かかるとみられる。
管内の国道は274号の他、2日午前11時現在、38号が狩勝峠と、清水町南1-芽室町東1ノ10間の2区間、273号は三国峠を含む上士幌町三股-上川管内上川町層雲峡間、236号は広尾町上トヨイ基線-日高管内浦河町上杵臼間、合計4路線5区間で通行止めとなっている。(安田義教)
◆帯広開発建設部の発表
・帯広開発建設部記者発表資料-管内国道の通行止めについての続報あり
◆防災情報
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