鉢巻き姿、パッチ熱く 陸別で選手権
【陸別】パッチ(メンコ)の達人日本一を決める「第28回日産カップオールジャパンパッチ選手権大会in陸別」(実行委員会主催、日産自動車、陸別パッチクラブ、十勝毎日新聞社共催)が17日、町タウンホールで開かれた。最高位の「名人位」を目指し、盤上で熱い戦いが続いた。
地元陸別をはじめ、帯広や北見、栃木、神奈川など道内外から女性5人を含む20歳以上の98人が出場。開会式では山本和典実行委員長が「童心に帰り、楽しい1日を過ごして」とあいさつし、野尻秀隆町長ら来賓が「頑張ってください」と選手たちを激励した。
町観光協会の本田学会長がコミッショナー宣言を行い、競技開始。予選、本選に続き、勝ち上がりの選手と前大会上位者による名人位決定戦が行われた。
競技は大、中、小20枚のパッチを制限時間内で取り合うもので、鉢巻き姿の選手が、町木のシラカバを輪切りにした特製競技盤を挟んで真剣な表情で対戦した。
「バシッ」という音が会場に響く中、往年の“ガキ大将”らが手慣れた手つきで相手のパッチを盤上から落とすと、会場から歓声が上がった。
初出場の保育士山下可奈絵さん(30)=釧路市=は「生まれて初めてパッチを触った。イメージ通りにいかず難しいが、絶対に1枚落としたい」と健闘を誓っていた。(鈴木裕之)