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吹雪、雪山 影響続く 事故多発、芽室で休校も

強風に見舞われ、樹上や道路の雪が舞う中を通勤する市民(1日午前8時ごろ、帯広市役所付近で。金野和彦撮影)

 2月29日の大雪で、十勝管内では1日も住民生活などへの影響が続いている。

 帯広署によると、同署管内では1日午前8時半までの24時間で、前日の約6倍となる物損事故70件、人身事故8件が発生した。またJAF帯広支部では29日は59件の出動があり、このうち「タイヤが埋まった」や「落輪してしまった」の事案が35件あった。「1日は昨日より出動件数は減ったが、まだフル稼働の状況」(同支部)という。

 十勝教育局などによると、管内で最も降雪量が多かった芽室では1日、町内の全7小・中学校で臨時休校の措置を取った。「スクールバスの運行もあり、雪の量や風の強さなど、子どもの安全性を総合的に考え判断した」(同町教委)という。29日は管内27の小・中学校、特別支援学校が1時間程度の繰り上げ下校の措置を取った。

収集3時間遅れ
 帯広市清掃事業課によると、市内では路面状況や視界の悪化などで、29日はごみ収集作業の終了が通常より約3時間遅れた。ごみに雪が積もって見えなくなり、除雪車が巻き込んで散乱するケースもあったという。1日は通常通り収集作業を行っている。

 市によると、市道の除雪は29日夜までに生活道路も含めおおむね終了した。ただ、安全性を考慮し、作業開始を夜間に遅らせた市内中心部については1日昼ごろまでかかる見通し。

物流影響は軽微
 帯広地方卸売市場では1日、青果の集荷が予定の8割強にとどまった。同市場によると、本州方面からの飛行機便の欠航などが要因という。

 ただ、「一つの野菜が完全に欠品になるという状況ではなく、全体に影響は軽微」(同市場)。鮮魚はもともと低気圧接近に伴うしけもあって入荷予定量が少なめで、1日はほぼ予定通りの入荷だった。

 帯広市内では29日、交差点などでのトラックの立ち往生が頻発。食品スーパーの福原は「市内、郡部を問わず(同日は)一部の店舗にトラックが到着しなかった。1日は通常に戻っている」とする。セイコーマートも「市内の配送センターを出たトラックが、渋滞などで予定より少し店舗への配達が遅れているが、1日には解消する見通し」としている。

 よつ葉乳業十勝主管工場(音更)は29日、ミルクローリーによる集乳作業が「予定より2時間遅れた」(同工場管理部)。

 管内の乾燥施設から小麦を引き取り、広尾まで運んでいる共栄運輸(広尾)の二口繁代表は「29日は道路状況が悪く、全体の2割ほどの運送を中止した」という。

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