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連休初日 誤算の大雪 交通混乱、商戦も直撃

大雪に見舞われ、朝から車の雪を降ろす帯広市民(23日午前8時50分ごろ、西3南10で。塩原真撮影)

 クリスマスイブを翌日に控えた3連休初日の23日、十勝管内は今季一番の大雪に見舞われ、各地で交通や住民の日常生活に影響が出た。JR帯広駅発着の特急は22日夜と23日午前に運休するなど、前日の22日に4カ月ぶりに再開した直後に出ばなをくじかれた格好に。クリスマス商戦で集客を期待していた市内の大型店などにとっても“誤算の雪”となった。(松村智裕、中島佑斗、佐藤いづみ)

帯広駅バスターミナル発のポテトライナーを利用する乗客ら(23日午前11時ごろ)

駅で待ちぼうけ
 JR帯広駅は、特急が運休になった影響で問い合わせなどで混雑した。午前の特急列車を予約していた市内の会社員男性(40)は「きょう午後の特急列車の自由席に乗ることになった。午後から本当に動くのかわからないのでまだ安心できない」と不安な表情。市内の50代主婦は「札幌市に住む娘に会いに行く。午後の便で今日中に移動できそう」と話していた。

 JR帯広駅みどりの窓口によると、午後0時57分帯広発のスーパーおおぞら6号、午後1時30分帯広発のスーパーとかち8号は、ほぼ満席となった。

 こうした影響で都市間バスも混雑。帯広駅バスターミナル窓口には、午前7時半ごろから当日の乗車券を買い求める人が訪れた。市内の高校生深沼颯太さん(16)は「午前のJRを予約していたが、動かず残念。札幌へはポテトライナーで向かう。何とか行けそうで良かった」と胸をなで下ろしていた。

大型店肩すかし
 管内各地の商業施設も大雪の対応に追われた。市内のイトーヨーカドー帯広店は、広大な屋外駐車場を抱えており、午前9時の開店に間に合うように、除雪作業を進めた。

 開店時は通常の休日より人がまばらだったといい、「きょうは年内最後の大安なので正月関連のものが売れると期待していたが」と平林吉道副店長。連休後半に向けて、「自分も車を出すのに苦労したことを考えると、仕方がない。あすに客が集中することも考えられるのでしっかり対応したい」と話していた。

除雪苦情少なく
 帯広市は22日午後9時から、幹線道路や生活道路、歩道の除雪作業を行い、農村部の川西や大正地区でも作業を進めた。

 生活道路は23日午前に2回目の除雪を行い、幹線道路についても同日午後8時から再度除雪を行う予定。市道路維持課には「除雪が行き届いていない」などの苦情も寄せられたが、「祝日で通勤する人が少なかったためか、市民からの電話はそれほど多くなかった」(同課)という。

 市内では早朝から雪かきに取り組む姿があちこちでみられ、車が雪に乗り上げて動かなくなるケースも多発。日本自動車連盟(JAF)帯広支部のロードサービス救援コールは23日午前、つながりにくい状態が続いた。

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