冬支度、急がなきゃ 除雪用品に殺到
3日に今季初の本格的な降雪があった帯広市内では、除雪用品の購入や自動車のタイヤ交換を行う住民が相次いでいる。5日も再び雪となり、冬支度が急ピッチで進んでいる。
帯広で9センチの降雪があった3日は、除雪用品を求めてホームセンターを訪れる人が相次いだ。ジョイフルエーケー帯広店では同日、スコップ(645円~)や雪を押すスノープッシャー(1382円~)などが飛ぶように売れ、前日の7倍となる183本を販売した。車の冬用ワイパーも通常の3倍以上の売れ行き。熊田智通ブロック長は「来店者に迷惑を掛けないよう、在庫を充実して対応している」と話す。
DCMホーマック帯広南町店でも、スコップやスノーダンプなどが前日の約6倍売れた。水分を含んだ雪だったため、防寒用のゴム手袋が品薄になった。佐藤博幸店長は「今年は寒さが遅れていた。降雪をきっかけに、冬物商戦の盛り上がりを期待したい」と語った。
4日以降も各店舗はにぎわっており、市内のホームセンターでスコップなどを購入した帯広市の前川一信さん(73)は「3日はあれほど雪が降るとは思わず、急いで準備した。準備は整ったが、できれば雪は少ない方がいい」と漏らした。
市内のタイヤ専門店やガソリンスタンドもタイヤ交換で混雑し、駐車場に入りきれない車が道路に列を作る光景も。5、6日のタイヤ交換の予約が取れなかった市内20代の会社員男性は「ゆっくり運転するしかない」とあきらめ顔だった。(池谷智仁)