全国障害者技能競技大会 田村さん(歯科技工)が銅
【山形】第36回全国障害者技能競技大会「アビリンピック」が10月30日までの3日間、山形県天童市などで開かれた。十勝から出場の和田精密歯研帯広事業所の田村公一さん(44)=先天性感音性難聴=が歯科技工部門で道内勢最高タイとなる銅メダルを獲得した。
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構、山形県の主催。十勝毎日新聞社デジタルメディア局の柳澤基さん(22)=広汎性発達障害=もパソコンデータ入力部門に初出場。惜しくもメダルには届かなかったが健闘を見せた。
歯科技工部門は全国から3人が出場し、田村さんのみが一定の水準に到達。3度目の挑戦でメダルをつかんだ。競技中の器材トラブルもあったが、総入れ歯づくりを成し遂げた田村さんは「やっとメダルを獲得できて感無量。今までの努力が報われた感じ」と喜びをかみしめている。
柳澤さんも健闘 パソコンデータ入力
柳澤さんは道選手団6人を代表する旗手の大役も果たした。顧客伝票の修正などで普段通りの力を発揮。帳票作成では講評員から「非の打ちどころがない」と高い評価を得た。33人が競い合う全国の壁は厚かったが「昨年、初出場の全道を勝ち抜き、全国に出場できてよかった」と晴れやかな表情だった。(松村智裕)