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台風に耐え大輪 豊頃の石邑さん菊まつり出品

出品前に菊の最終確認をする石邑さん

 【豊頃】3日に帯広市内で開幕する「第47回おびひろ菊まつり」。今年は天候不順や台風災害で多くの出品者が菊作りに例年以上の苦労をした。豊頃町豊頃旭町の石邑(いしむら)良雄さん(73)は、菊を育てていた自宅のビニールハウスが8月の台風で吹き飛ばされた災難を乗り越え、出品にこぎ着けた。11年連続の晴れ舞台を、特別な思いで迎える。

 石邑さんは2010年の同まつりで、内閣総理大臣賞を受賞した腕前。JA豊頃町に長年勤めて03年に定年退職、同年に菊まつりを見に行き「大きな花をどうやって咲かせているのか。やってみたい」と帯広の菊愛好家に教えを請い、06年から毎年出品している。

 自宅の庭にはビニールハウスが4棟。このうち1棟が野菜栽培で3棟が菊用だ。8月17日、台風が上陸。経験したことのない強風が猛威をふるい、ビニールが飛ばされ、骨組みが曲がった。06年に新設し丈夫な大型ハウスだけは残って中の菊は無事だったが、他の損壊したハウスで栽培していた菊は倒され、泥が付いた。

 被害を受けた3棟は妻通子さん(71)とともに4日間かけて直し、再び栽培を始めた。「まだ小さかったので泥を落とせば大丈夫だった」と石邑さん。「ばんえい十勝」をテーマとした総合花壇用に320本を出展できた。

 「毎日、年中、管理しないといけない。同じ管理の仕方でも年によって違い、同じ品種でも一本一本個性がある」と栽培の難しさと面白さを話す。今年は天候不順で菊まつりに合わせて花を咲かせることにも苦労したが、3本立てなど50点ほど出品する。

 「曇りの日が多く、水管理が難しかった。手塩にかけて育てたので、何とか育ってくれて良かった」と胸をなで下ろし、本番を楽しみにしている。(関坂典生)


◆おびひろ菊まつりについて
第47回おびひろ菊まつり-公式ホームページ

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