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日罐十勝工場 現在地で再建

現在地での再建計画を立案中の日本罐詰十勝工場

 【芽室】台風10号で浸水被害を受け、操業停止中の日本罐詰十勝工場(西9ノ9)が、現在地で再建計画の策定を進めていることが、6日までに関係者への取材で分かった。敷地内に5つある工場を複数年かけて復旧する方針だが、5工場全てが従来通り稼働するかは未定。

 同社は十勝を中心に道内の農家と契約を結び、スイートコーンやカボチャ、ニンジンなどを加工している。中でもスイートコーンの缶詰製造量は国産シェアの75%を占める。台風10号で芽室川が氾濫し、敷地約8万平方メートルが浸水。工場や本社に泥水が流れ込んだ。8月31日から操業を停止し、収穫前の契約農家のスイートコーンは廃耕を余儀なくされた。被害は甚大で、工場移転の臆測も一部で流れていた。

 芽室川の築堤などについては、宮西義憲町長が今後同じような災害が起きても耐えられるよう、従来の基準を見直す「改良復旧工事」を道や国に要請している。

 十勝総合振興局帯広建設管理部は、被災前の状態に戻す原形復旧だけで足りない場合は、施設機能を強化する改良復旧の工事を行う考え。大規模な浸水が起きた芽室川についても「改良復旧の可能性を検討していく」としている。

 高岡隆社長は「甚大な被害を受けたので、安全面を最重要項目として復旧計画を立てている。親会社の明治と協議しながら年内には決定したい」と話している。
(澤村真理子、安田義教)



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