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スポット表示、ゆるキャラと“撮影”も 振興局がアプリ作成 来月配信

「ぐるぐるとかち」のカメラ検索機能。十勝総合振興局内で使うと「サイロウシ」が画面に現れ、一緒に記念撮影もできる

 十勝総合振興局はAR(拡張現実)技術を活用したスマートフォン用の十勝観光アプリ(ソフト)「ぐるぐるとかち」を作成した。カメラ機能を使うと管内の観光スポットが表示されるほか、各市町村の登録地点で地元のゆるキャラが画面に現れて記念撮影もできる。来年1月15日に無料で配信を開始する予定。

 観光などの情報が画面に現れるARアプリはさまざまあるが、既存のアプリは十勝では登録地点が少なく、使いにくいのが現状。スマートフォンが普及する中、十勝を訪れる観光客が便利に使えるアプリをと開発した。

 「ぐるぐるとかち」には4つの検索機能があり、「カメラ検索」でARが使える。画面をかざすとその方角にある観光スポットの名前が現れ、距離や各種情報が見られ、現地まで案内するナビ機能もある。ゆるキャラは同局の「サイロウシ」「ぶたどんまん」も含め19体おり、各市町村の登録スポットの半径500メートル以内で画面に現れる。

 「スマートフォンを活用した観光ガイドシステム構築事業」(緊急雇用創出事業)でティワイネット(帯広)に委託。総事業費2900万円で、新規12人を含む13人を雇用した。

 同局商工労働観光課は「観光地を知らなくても行くことができるのがARの利点。どんどん利用してほしい」と期待している。

 来年1月22日に札幌市内でアプリ体験ができるPRイベントを開催するほか、羽田空港や帯広便機内誌でのPRも予定している。札幌イベントの問い合わせはティワイネット(0155・67・5571)へ。(小林祐己)

<AR(拡張現実)>
 人が知覚する現実環境に、コンピューターが作る情報を重ね、補足する技術。

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