VTOL無人機のGPS精度を確認 JAXAが大樹で実験
VTOL無人機のGPS精度を確認JAXAが大樹で実験
【大樹】独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は15日までの3日間、町多目的航空公園で垂直離着陸(VTOL)無人航空機の実験を行った。大樹では今年6月に続き2回目。今回は同航空機に搭載する全地球測位システム(GPS)や加速度計の精度を評価した。
同航空機は固定翼機とヘリコプターの短所を補うものとして、JAXAが研究開発を進めている。固定翼機は離着陸に滑走路が必要で、ヘリコプターは長距離や高速飛行性能が足りない。4枚の翼にそれぞれプロペラを取り付けることでそれらに対処する。
今回はJAXA飛行技術研究センターの3人が来町。13、14日の実験準備に続き、15日にはGPSや加速度計を積んだ電動のラジコンヘリコプターを高さ3メートルほどで旋回、必要なデータを収集し、各機器の性能を確認した。同センターは「実験は順調に進んだ」としている。(佐藤圭史)