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ロケット「カムイ」来月3日打ち上げ 今回は安全対策検証 HASTICが大樹航空公園で

【札幌・大樹】NPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC、札幌)は29日午前、道産ロケット「CAMUI(カムイ)」の打ち上げ実験を大樹町多目的航空公園北側原野で3月3日に行うと発表した。昨年12月の実験(同所)失敗を受け、今回は技術開発要素を盛り込まず、新たに設けた安全管理とパラシュートが作動するかを確認する。

昨年12月8日早朝に行った実験では、ロケットの分離装置のタイマーが作動せず、パラシュートが開かないまま機体が落下。発射点からほぼ真横25メートルに設置した司令室のテントに飛び込んだ。当時、司令室にはスタッフら8人、テント前には5人の学生がいたが、けが人はなかった。
この実験後、HASTICは落下危険区域の拡大ほか、司令室を真後ろに50メートルの位置に離し、ロケットの発射角度も変更するなど安全対策を見直した。
今回はこの安全対策に基づき、打ち上げを1回実施。前回、機体に搭載し放出する予定だった超小型模擬衛星(CANSAT)などは取り付けない。伊藤献一HASTIC副理事長は「実験の安全な実施を最重要視している。事故につながらないような仕組みを検証してきた。(今回の実験が)新たな一歩につながってほしい」としている。(北雅貴)

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