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「カムイ」打ち上げ成功 大樹航空公園 気象観測用小型ロケット HASTICなど実験

【大樹】NPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)などは23日午前、大樹町多目的航空公園北側原野で、実用気象観測用小型ロケット「CAMUI(カムイ)ハイブリッドロケット−80P無冷却モデル」の打ち上げ実験を行った。打ち上げは2回行われ、いずれも成功した。
今回の実験は、HASTICが公立はこだて未来大学の依頼を受けて実施した。同ロケットは永田晴紀北大大学院教授が開発。全長2・8メートル、重量19キロで、液体酸素を使ってポリエチレンを燃やすシステム。従来型の液体酸素タンクに改良を加えたほか、同大学の学生が製作したGPS(全地球測位システム)が取り付けられた空き缶型の超小型衛星(CANSAT)を搭載した。CANSATの飛行試験と、液体酸素タンクを改良したハイブリッドロケットの打ち上げを目的に行われた。
実験は晴れて無風状態の好コンディションの中、午前6時54分と同7時45分の2回行われた。カウントダウンの後、打ち上げられたロケットは高度約1キロまで上昇。途中で切り離されたCANSATは、自律制御された布製の翼のパラフォイルを使い上空を滑空した。
終了後記者会見したHASTICの伊藤献一副理事長は「実験はおおむね成功だった。今後2年以内に、このシステムを使いロケットを大型化し、高度数キロまで打ち上げる実験を行いたい」と語った。同大学の大沢英一教授は「1回目に上手に作動しなかったCANSATの切り離しが、微調整した結果、2回目の実験で成功した。満足している」と述べた。(北雅貴)

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