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初の地上走行試験 JAXA 大樹・多目的航空公園で開始

【大樹】独立行政法人・宇宙航空研究開発機構(JAXA、東京)は23、24の両日、町多目的航空公園で航空機の地上走行データを取得する実験に取り組んだ。
従来のフライトシミュレーターの精度を向上させることが目的。地上走行の特性を実際に検証する実験は今回が初めてという。
実験は同公園の滑走路を利用し、小型飛行機(全長16・6メートル)の着陸時や停止時、加速時などのタイヤの摩擦、回転変動、重心移動を1秒間に1000コマ写すことができる高速度カメラで撮影した。
時折小雨が降り、良好な実験条件ではなかったが、10人の実験クルーはさまざまな状況の走行データを収集。JAXA航空プログラムグループ国産旅客機チームの新川智子主任研究員は「地上走行時の操縦性や安全性を向上させるために必要なデータ。航空機開発に大きな役割を果たす」と話していた。(松村智裕)

関係者出席し安全祈願祭/防衛庁エンジン試験
【大樹】防衛庁技術研究本部(東京)が11月から大樹町で実施する次期固定翼哨戒機「P−X」のジェットエンジン試験に向け、実験場(町浜大樹80)の工事安全祈願祭が23日、大樹神社で行われた。
同実験は町多目的航空公園付近の町有地で行い、3年間をめどに純国産エンジンの性能を各種試験で調査する。実験用地にはコンクリートを敷き、エンジンをつり下げるスタンドや燃料タンクなどを設置する。
安全祈願祭には伏見悦夫町長、小谷内勲町議会議長、原口武実美成行政区長のほか、石川島播磨重工業(IHI)、アイ・エヌ・シー・エンジニアリング、大樹建設工業の工事関係者ら19人が出席。玉ぐし奉てんなどの神事を執り行った。
伏見町長は「町で実験が行われることをうれしく思う。できる限り支援したい」とあいさつ。IHI防衛システム事業部の館野昭副事業部長は「敷地が広く実験には適地」と話していた。
工事は10月末に終了し、11月から騒音試験や寒さを利用した氷結環境試験などを行う予定。
(松村智裕)

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