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三陸大気球観測所の移転検討 大樹 JAXA関係者が来町

【大樹】2008年をめどに三陸大気球観測所(岩手県大船渡市)の町への移転を検討している独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA、本部東京)の関係者が17日、来町した。大気球の実験に適した環境かどうかを判断する視察調査が目的。町多目的航空公園やその周辺を見学し、伏見悦夫町長に町が移転候補地であることを正式に伝えた。
同観測所は、日本唯一の気球放球施設。毎年10−15基の気球を上空30−50キロの成層圏まで飛ばし、中間圏大気の採取や宇宙線、オゾンなどの観測に成功している。
この日はJAXAの山上隆正大気球観測センター長、川上伸昭経営企画部長ら7人が来町。伏見町長に実験の内容や安全性などを説明し、浜大樹の海岸沿いや同公園内の施設を見て回った。
47ヘクタールの広大な敷地を持ち、JAXA保有の飛行船格納庫、管制棟を備える同公園に、JAXA関係者は「実験場としての好材料がそろっている」と改めて関心を示していた。
JAXAによると、気球実験は現在、夏場の約20日間、30−50人が行っている。仮に大樹町で行う場合も同様の日程となり、ほかの宇宙実験も実施が可能。伏見町長は「実験への協力は惜しまない」とし、道内初となるJAXA施設の誘致に力を注ぐ構え。5月にも立川敬二JAXA理事長と東京で面会し、同公園利用を陳情する。JAXA側の最終判断は今年秋以降になる見込み。
(松村智裕)

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