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「1時間半で地球1周」 大樹 宇宙飛行士の土井さん講演

【大樹】宇宙飛行士土井隆雄さん(51)の講演会「めざせ宇宙飛行士!北の大地から」(町主催)が10月31日、大樹高校(安田謙一校長、生徒158人)で開かれた。土井さんは「宇宙のまち」大樹の高校生や町民ら約200人に、宇宙の魅力や体験談、夢を持ち続ける大切さなどを語った。
土井さんは1997年、スペースシャトル「コロンビア号」に搭乗し、日本人初の船外活動を行った。現在も米航空宇宙局(NASA)で訓練を続けている。町を訪れた日本人宇宙飛行士は毛利衛さん、若田光一さんに続き3人目。
土井さんは「少年時代から宇宙飛行士にあこがれていた」と話し、スライドでスペースシャトルから見た地球や16日間の宇宙飛行の様子を解説。船内での食事、睡眠なども紹介し、「シャトルは秒速8キロ。1時間半で地球を1周します」と述べると、聴講者は驚いた様子だった。
「真っ暗な宇宙に浮かぶ宇宙船地球号は本当に素晴らしい。自然を守らなければという思いが深まった」と土井さん。「21世紀は宇宙時代。皆さん、宇宙を目指せ」と力強く締めくくり、生徒会長の神山さゆりさん(2年)が「とても勉強になりました」と花束を手渡した。
1日午前には、町多目的航空公園(町美成)を見学。47ヘクタールの広大な敷地や全長1キロの滑走路などを興味深く眺めていた。
(松村智裕)

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