福岡で開催の「国際宇宙会議」 十勝の活動PR 大樹町などがブース出展
【福岡】福岡市で21日まで6日間開かれた第56回国際宇宙会議(IAC)福岡大会(日本学術会議、国際宇宙連盟など主催)に、大樹町と十勝圏航空宇宙産業基地構想研究会(会長・砂川敏文市長)が共同で出展、十勝での取り組みをPRした。
IACは世界最大規模の宇宙関連会議で、日本での開催は25年ぶり。50カ国以上から約2500人の研究者、技術者などが参加し、最新の研究成果の発表や公開討議などが行われた。
町と同研究会はNPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC、札幌市)とともに、マリンメッセ福岡を会場とした「宇宙フェス」に展示ブースを設置した。
会場では町多目的航空公園や町に本社を置く北海道衛星株式会社のパネルを設置し、これまでの実験内容をビデオ上映。HASTICは町で打ち上げ実験を行ったCAMUI(縦列多段衝突噴流)型ハイブリッドロケットの模型を展示し、海外の研究者や一般の親子連れなどの関心を集めた。
福岡に足を運んだ町総務企画課の黒川豊主査は「従来の国レベルではなく、ロケットや衛星が民間で開発されている現状をひしひしと感じた。大樹町のフィールドはそういった開発のお手伝いができるはず」と話していた。(松村智裕)