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JAXAなど 大樹で実証実験 航空機の次世代運航方式

【大樹】独立行政法人の宇宙航空研究開発機構(JAXA、東京)と電子航法研究所(ENRI、同)は、大樹町多目的航空公園で「NOCTARN(ノクターン)」と呼ばれる次世代運航方式の飛行実証実験に取り組んでいる。昨年に続き、小型飛行機とヘリコプターを同時に飛ばす実験を行い、10月6日まで計10回程度のフライトを予定している。
同運航方式は、管制官や空域内の他機とGPS(全地球測位システム)やデータ送受信で情報を共有、安全面や離着陸時の騒音防止に配慮した三次元的な飛行経路をコックピットに画面表示するシステム。同公園では2001年、03年、04年に同方式の実験が行われた。
実験では全長16・6メートルの小型飛行機(ドルニエ式Do228型)と全長約14メートルのヘリコプター(三菱重工式MH2000型)を使用。27日午後と28日は両機を飛ばして動作確認試験を行い、29日から両機体のパイロットと地上の管制官が互いの位置や上空の風速などの情報をやりとりする本格的な飛行実験に移る。
今回は同方式の実験に加え、ヘリコプターの騒音計測や高性能航法センサーの試験も行い、総勢約30人の技術者らが滞在する予定。JAXA飛行試験技術開発センターの舩引浩平チームリーダーは「昨年大樹で行った実験を基に航法システムに改良を施した。2機同時に飛ばす大掛かりな実験は今回で一段落し、今後は実用化に向けて細部を詰めていきたい」と話している。(松村智裕)

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