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JAXAが大樹でスペースプレーン実験計画

 【大樹】独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、7日午前11時から大樹航空宇宙実験場(町多目的航空公園内)で今年度の大樹での実験計画を発表した。3年目を迎える大気球実験は計5基の放球を予定。新たに2段式スペースプレーン関連の研究も含まれ、航空宇宙への寄与が期待される。

 JAXA宇宙科学研究所の吉田哲也大気球実験室長と同研究開発本部の柳原正明飛行技術研究センター長が説明した。

 大気球実験は第1次(8日~6月15日)と第2次(8月18日~9月18日)の2回に分けて同実験場で行う。第1次では、ジェットエンジンを用いた2段式スペースプレーンの開発研究を目的とした超音速飛翔体の飛行実験を含む2実験。大気球を使ったスペースプレーン関連の実験は大樹では初めてで、全長約5メートルの実験機を気球でつり下げて上空で切り離し、加速スピードを生かして同機の性能をみる。第2次では昨年、天候不順で見送りになった「成層圏大気採集」など3実験を予定している。

 大気球実験以外では11月までの間に、VTOL(垂直離着陸)機の飛行実験、小型無人飛行船の機能試験といった昨年並みの実験・試験の予定を組んでいる。

 JAXAの大気球実験は1971年から36年間、三陸大気球観測所(岩手県大船渡市)を拠点に行われてきた。2008年から大樹に移転し、昨年から宇宙科学実験を本格化させている。(佐藤圭史)

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