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航空宇宙関係の経済効果、前年並み3億円

2009年度から本格化した大気球実験(昨年9月)。視察者の増加にもつながっている

 【大樹】町は、2009年度に行われた町内での航空宇宙関係の活動をまとめた。町多目的航空公園と周辺施設の実験などの利用数は30件(前年比7件増)で延べ3400人(同500人減)。経済効果は宿泊や食事、航空運賃などから、前年並みの3億円ほどと推測している。町は「実験が固定化しつつあり、良い水準を維持している」と受け止めている。

 町がまとめた報告書によると、町内では09年度、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が前年度に三陸大気球観測所(岩手県大船渡市)から拠点を移した大気球実験を本格的に開始したほか、小型無人飛行船やビジネスジェット機などの実験を行った。

 NPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)によるCAMUI(カムイ)型ハイブリッドロケットの打ち上げ試験や、防衛省技術研究本部(東京)の次期固定翼哨戒機用国産ジェットエンジン試験も、前年度に引き続き実施された。

 経済効果の算定には含まれていないものの、町多目的航空公園各施設への視察も大幅に伸び、49件(前年比27件増)で1033人(同449人増)となった。町は増加の要因について、大気球実験の本格化や施設の充実を挙げている。

 町は今年度、JAXAの研究施設がある全国自治体の交流組織「銀河連邦」(本部・神奈川県相模原市)に加盟した。「銀河連邦では物産交流や子供たちの交流など多彩な行事を実施しているので、いろいろな分野で交流を深めていきたい」(企画課)としている。(佐藤圭史)

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