小さなお菓子屋さん結束 小谷さんら10人、団体設立 あすまで初イベント
無店舗や個人経営で十勝産食材を使ったこだわり菓子を製造する小規模事業者らが集まって団体「Tokachi Sweets Collective(トカチスイーツコレクティブ)」(小谷みのり代表)を立ち上げた。「共同販売や勉強会などで仲間を増やし、スイーツ王国十勝を盛り上げたい」とする。初の販売イベントを23、24日に帯広市内の複合型施設「Utari(ウタリ)」(西2南10)で開催している。(佐藤いづみ)
十勝管内には製造から販売、商品管理までを1人で手掛け、販売拠点を持たない菓子製造に携わる人が少なくない。「人と風」(芽室町)の小谷代表は、菓子の製造・販売を行いながら、管内の個人店の商品を販売するセレクトショップをJR帯広駅内のエスタ帯広西館に4月にオープンさせた。
中核メンバーはほかに、ウタリの運営にも関わる「Renew」(帯広市)の田中良治代表や、テークアウト専門店「MOGMOG&」(同)を運営し、「sweets du TOKACHI」の屋号でスイーツ製造を行う岸田友恵代表。10人で4月発足した。
初イベントは中心部活性化への思いもあり、市の「まちなか催事支援事業補助金」を活用。芽室産落花生を使ったブラウニーや、十勝産カボチャを使ったクッキーやパウンドケーキなど6事業者の約60種の手作り菓子が販売される。2日間とも午前10時~午後3時。初日は開店直後から早速、各事業者のファンらが多く来店した。
今後もこうした共同販売会を順次開催していくほか、小谷代表が考案したレシピによる、グループオリジナルパウンドケーキの販売、パティシエを招いた勉強会などを企画。入会希望者は預かり金として1人5000円(イベント出店費用などは別)。問い合わせはRenewのインスタグラムか電話(090・9758・3242)へ。