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百日ぜき、十勝でもじわり ワクチン接種呼び掛け

帯広保健所管内の百日ぜきの年間の患者数

 全国的に流行が続く百日ぜきの感染が、十勝管内でも報告されている。昨年は2人だったが、今年は既に5人が感染。帯広保健所は「手洗いやせきエチケット、マスク着用などの基本的な感染対策のほか、ワクチン接種も有効」として予防を呼び掛けている。

 百日ぜきは、百日ぜき菌が引き起こす感染症。せきやくしゃみの飛沫(ひまつ)を吸い込むなどして感染する。風邪のような症状で始まり、せきがひどくなる。2週間ほどたつと短いせきに続き、息を吸い込む際に笛のような「ヒュー」という音が出る症状が表れる。免疫が十分でない乳児が感染すると命に関わる場合もある。

 全国では、新型コロナウイルスの流行が始まった2020年以降、患者数は減少し、21年と22年は1000人を下回ったが、翌年から再び増加。全国の医療機関から報告された今年の累計患者数は4月20日までに9336人(速報値)となり、昨年1年間(4054人)を大きく上回っている。

 十勝管内では18年に年間10人、19年に15人が感染してからは感染の報告がない年もあった。しかし、今年は4月27日までに5人が感染した。

 治療には生後6カ月以上であれば抗菌薬が用いられる。基本的な感染対策に加え、5種混合ワクチンなどの接種が有効とされる。同ワクチンは、初回接種では生後2~7カ月が標準的な期間とされる。(高井翔太)


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