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地域おこし協力隊ネットが法人化 現役・OB協業、十勝に貢献

拠点となるホテルヌプカを前に、TCNを紹介する冊子をPRする(左から)磯野氏、坂東氏、中田氏

 「とかち地域おこし協力隊ネットワーク(TCN)」は、任意団体から「一般社団法人TCN」となり、新体制になった。代表理事には、広尾町地域おこし協力隊OBで芽室町在住の磯野巧氏(38)が就任。TCNによると、協力隊ネットワークの法人化は道内でも初とみられ、協力隊人材を活用した共同事業の展開や任期終了後の定住支援などを通じ、十勝への社会経済的貢献を図りたい考えだ。(佐藤いづみ)

 TCNは2023年3月、協力隊員の交流機会確保などを目的に、磯野氏ら当時の現役隊員6人で設立。各種研修会のほか、得意分野が異なる複数隊員で観光体験事業などを展開してきた。取り組みを通じて管内の企業団体と連携する機会が増えたといい、「こうした異業種交流を事業化していければ、協力隊卒業後も十勝に定着できる一つの選択肢になる」(磯野氏)と法人化を決めた。

 磯野氏は昨年3月に任期終了後、NPO法人「ククルクス」(芽室町)でキャリアコンサルタントとして活躍。TCNの法人登記は今年3月5日に行い、事業で協業した十勝シティデザイン(帯広市)運営のホテルヌプカに拠点を置いた。副代表には浦幌町の会社員坂東克彦氏(32)と、清水町を拠点に映像製作事業を行う中田幹悟氏(28)が就任。いずれも3月末で各町の隊員任期を終えた。

 活動としては従来の現役・OB協力隊の活動支援などを継続・発展させる。LINEコミュニティー「とかチームねっと」を立ち上げたほか、観光体験型プログラムの拡充、各種イベントへの出店、定住への伴走支援なども行う。6月29日には市内中心部でキックオフイベント、10月には全道協力隊マルシェ(仮称)も企画している。

 北海道開発協会の補助金(70万円)などを活用し、TCNの活動を紹介する冊子を700部作成した。問い合わせはTCNのインスタグラムDMかメール(tcn.manage@gmail.com)へ。

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