トカプチ400が最優秀賞 ベスト・サイクリングプロジェクト 区間分けやソフト事業評価
【札幌】北海道サイクルルート連携協議会(事務局・道開発局、道)の表彰制度「ベスト・サイクリングプロジェクト2024」で、北海道TOKACHIサイクルツーリズムルート協議会の「トカプチ400」の取り組みが最優秀賞を受賞した。(安藤有紀)
この表彰は、道内のサイクルツーリズム推進に向けて他の模範となる活動の創出や啓発・普及を目的に昨年から実施している。
道内10のサイクルルート協議会によるプロジェクトのうち、3ルート協議会が書類と動画での1次審査を通過。21日に札幌市内で行われた最終審査でプレゼンテーションに臨み、「北海道TOKACHI-」からは爲廣正彦会長が登壇した。
約400キロの長大なルートを誇る「トカプチ400」は、走行距離や立ち寄りポイント、宿泊施設などを考慮して八つのセクション(区間)に分け、難易度を設定。初中級者にも楽しみやすい走り方を提案した。ルートマップにも反映、「トカプチ400パスポート」を製作してスタンプラリーを行うなどPR活動にも力を入れた。
学識者らによる最終審査で、5人中4人が「トカプチ400」に投票。「セクション分けが明確に考えられている」「ナショナルサイクルルート選定後もさらにソフト面の整備が進んでいる」「ロゴなどのデザインが素晴らしい」と高く評価する声が上がった。
表彰状を受け取った爲廣会長は「地域の人をどう巻き込んでいくかが大事。今後もPRを続け、北海道全体がサイクリストの聖地になるよう頑張りたい」と語った。