芽室で「中高生の放課後プログラム」 役場3階を学習・交流スペースに開放
【芽室】芽室町役場3階にある議会控室や委員会室を、中高生が放課後に勉強や友人との交流に使用できるスペースとして開放する取り組み「中高生の放課後プログラム」が始まった。実施は3月26日までの毎週水曜日。町内の子どもたちから学習スペースや生徒同士の関わりを求める声を受け、地域おこし協力隊の甲斐未悠さん(27)が企画した。
この取り組みは、中高生が町の魅力を学び、地元愛を育む町教委主催のプログラム「芽室ジモト大学」事業の一環として実施する。
今年度着任した甲斐さんは、子どもたちとの交流を通して、学生の居場所を求める声を聞き「中高生の活動の拠点があれば」と考えるように。役場3階の議員控室は一般の人も開庁時間に利用できることから、子どもたちの放課後利用を模索し、町議会の協力を得て議員控室と委員会室を活用して実施することになった。
利用時間は学校帰りや放課後に立ち寄れるようにと午後4時~同7時半に設定。議員控室は「勉強スペース」に、委員会室は「おしゃべり、盛り上がりスペース」とした。また、中高生と町民の多世代交流の場としても使うことができる。甲斐さんは「家庭、学校以外にふと思い立ったときに立ち寄れる、子どもたちのサードスペースとなれば」と話している。
主に町内の中高生が対象。スマホやタブレットは学習目的の使用は可能。「一般の町民や議員、職員も利用することがあるので、声の大きさなど意識してほしい」としている。
5日は雪のため、プログラムは中止する。問い合わせは町教委生涯学習課(0155・62・9730)へ。(近藤周)