旧藤丸で不審物対応訓練 空き店舗活用 帯広署
帯広署(工藤博光署長)と藤丸株式会社(村松一樹社長)などは22日、帯広市内の旧藤丸の建物を活用し、不審物の発見を想定した訓練を実施した。屋内で爆発物を見つけた際の対応について確認した。
帯広署、道警警備隊(爆発物対応専門部隊)など道警から19人、藤丸から10人が参加した。不審物への対応訓練は各地で定期的に実施している。来店者がいない旧藤丸は広範囲に訓練できるメリットもあり、警察側から藤丸への依頼で実現した。藤丸でこうした訓練を実施するのは、営業中の期間を含めて初めて。
訓練は、店内に多数の来店者がいる想定で実施。藤丸に「1階に不審物を置いた」との電話があったことを受け、村松社長が110番で状況を伝えた。現場に到着した警察官が来店者役の藤丸スタッフらを避難させた後、専門部隊が到着。不審物が爆発物ではないことを確認し、専用の機材を用いて回収した。
同署の加藤佑希警備課長は「事態対処能力の向上につながる有意義な訓練となった」、村松社長は「今後も連携を取り、貢献できる部分があれば積極的に取り組みたい」と話していた。(中島佑斗)
旧藤丸で不審物対応訓練