水光園で「アイスバブル」発見! 理由を学芸員に聞いてみた
帯広市内のオベリベリ温泉水光園(東10南5、野村美月社長)敷地にある池が凍り、アイスバブルが発生している。小さな気泡が凍り、幻想的な風景を見せている。一方、池の一部は解けており、水光園では池に入らないよう注意を呼び掛けている。
アイスバブルは、湖底から生じる気泡が結氷することでみられる。管内では上士幌町の糠平湖が有名だが、ひがし大雪自然館(同町)の乙幡康之学芸員によると、条件がそろうことで水路や池などでも見られるという。
乙幡学芸員は水光園のアイスバブルは糠平湖と比べ小さな気泡が多く、水が緑色なのが特徴的と説明。水の色から推察して有機物が多いなどの可能性を指摘する。「上層の気泡は白くなっているが、これはガスが抜けて空洞になった『気泡の化石』で、中に霜ができたため。中のガスは凍る際に下方に押し出され、次々とバブルを形成していく」と解説する。
水光園の野村社長は「これまではアイスバブルの発生はあまり見たことがない」としつつ、池の一部は氷が割れていることも踏まえ、「危険もあるので立ち入らないでほしい」と呼び掛けている。(中島佑斗)