士幌町のLINE開設2年で2500人、人口4割超える 生活情報の連絡で活用
【士幌】無料通信アプリLINE(ライン)の士幌町公式アカウント登録者数が開設2年で2517人(11日現在)となり、町の人口の4割を超えた。ごみ出しなどの生活情報の連絡や行政手続きの手段として活用されているほか、町内3小学校では児童の欠席や遅刻・早退を保護者が教職員に連絡するシステムも管内で初めて運用。町地域戦略課広報広聴係は、「ラインを活用して、オンラインで手続きができる『行かない窓口』をさらに進めていきたい」としている。(大健太郎)
ラインでの情報発信や行政手続きを推進するデジタル化の取り組みは、高木康弘町長の看板政策の一つ。公式アカウントは、町民と役場のコミュニケーションツールとして活用することを目的に2022年9月に開設した。
ヒグマ目撃も
防災・災害、子育て・教育など生活に役立つ項目を設定しているほか、今年はヒグマの目撃情報を伝える機能を追加。ラインを通じて住民票などの交付申請ができ、交付手数料はクレジットカードや電子マネー「PayPay(ペイペイ)」でも決済できるようにした。いずれも管内の自治体では珍しい。
同係によると、折り込みチラシや広報誌、各施設に掲示されているポスターで周知し、登録が徐々に増えた。8月に導入した3小学校の保護者らの登録・利用も順調で、教員と保護者の負担軽減につながっているという。町は、30~40代が中心の子育て層にとって使い勝手が良い機能が備わっていると分析している。
今後、税関係の証明書などの申請も取り入れたい考え。ラインの登録者数は、今年度中に町の世帯数に相当する2748人を目指している。高木町長は「将来的に士幌の人口5700人を超えたい」と意気込む。
問い合わせは同係(01564・5・5212)へ。