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「共鳴塾」来年も開催へ 元市議3人党派超え立ち上げ、50人参加

野原共同代表(右)から「証」を受け取る塾生

 党派の異なる元帯広市議3人が共同代表を務める「共鳴塾」の閉塾式が24日、市図書館で開かれた。4月から12回にわたり、地元の経済人や、大学教員、地方議員ら多彩な講師陣が地方自治や十勝の課題などについて講演し、政治やまちづくりについて考えた。継続を望む声が多く、閉塾式では来年も開催する考えが示された。

 塾を立ち上げたのは野原一登氏(立憲民主党)、上野敏郎氏(自民党)、稲葉典昭氏(共産党)の3人。近年の政治不信の拡大や選挙の投票率の低下を受け、党派の垣根を越えて対策の必要性があるとし、塾の開設を決めた。

 塾生は当初想定の30人を大きく上回る50人近く集まった。年代は10~80代で、職業も現役首長や市町村議員、会社員、自営業など幅広い。暮らしと政治、十勝の経済、農業など多彩なテーマで講義を行った。

1年目最終回の参加者。前列中央が野原共同代表

 最終日の24日は約30人が参加した。十勝バスの野村文吾社長(帯広商工会議所副会頭)が「まちづくりと交通政策」と題して講演した。

 終了後に閉塾式が開かれ、塾生が「講師の質が高く、情熱を持って語ってくれた」「いろいろな課題を提起してもらい、どうしたら前に進められるかと思った。市に提言できるような場があればいい」「党派を超えたこのような場が全国にあれば、政治の話をもっとざっくばらんにできると思う」などと感想を述べた。野原共同代表が終了の「証」を塾生に手渡した。

 政治参画の停滞を「民主主義の危機」と感じて立ち上げた塾の修了を迎え、野原共同代表は「民主主義を取り戻す一歩になった。即効性はないかもしれないが、広がっていくと信じている」と話した。

 来年の開催時期や内容などは今後決める。(津田恭平)

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