清陵高生開発のピクルス、とかちマルシェで販売 北王農林などと連携
【幕別】幕別清陵高校(小島政裕校長、生徒275人)の生徒6人が、町内事業者と連携した探究授業でピクルス「彩(いろどり)野菜」を開発し、とかちマルシェ(31日、9月1日・JR帯広駅周辺)で限定販売する。(吉原慧)
昨年10月にスタートした探究授業「地域連携マイプロジェクト」の一環。今回の生徒6人は農福連携を学ぶチーム。北王農林(幕別)の藤原昇常務が授業を担当し、同社の農園や、同社が一部事業を委託する就労支援事業所フィオーレ帯広(同)で、農業や福祉事業を体験した。
生徒はピクルスにする野菜から考え、「葉物野菜より身の詰まった野菜が向くのでは」と、ニンジン、キュウリ、パプリカ、タマネギ、ズッキーニなどを北王農林の畑で育てた。収穫までの間は、北王農林からフィオーレ帯広が受託する野菜の箱詰めも体験し、農業と福祉の連携に理解を深めた。
ピクルスは、フィオーレ帯広が自社商品として製造していることから、28日に生徒が事業所を訪れ、職員と共に調理した。野菜を乱切りして小瓶に詰め、リンゴ酢などで作るフィオーレ帯広特製の調味液を瓶に流し込んだ。
とかちマルシェでは、北王農林のブース「ほなみマルシェ」で限定42個を販売し、なくなり次第終了する。ニンジンなど五つの野菜の詰め合わせと、ウリ、オクラ、トマト単体の計4種類で、いずれもも1瓶500円(約120グラム)。
藤原常務は「(生徒には)農業の良さや福祉・障害者の持つ力、物を作る喜びを感じてほしい」と話し、参加した2年の高橋有希さん(17)は「授業で農業の仕事や福祉施設の役割を学べた。多くの人に、幕別で作ったピクルスを食べてほしい」と期待している。