第二の人生、地域に還元を 古川夫妻が「新得サロンさくら」を開業
【新得】新得町内に「新得サロンさくら」(町2南1)がオープンした。オーナーの古川金右(きんすけ)さん(77)が、妻淑子さん(76)と月~金曜の週5日間、「さくら定番ランチ」などの食事を提供する。二人は「地域の人たちが気軽に交流できる場にしたい」と張り切っている。(佐々木健通信員)
中心市街地に約102平方メートルの空き住宅をリノベーションしたサロンを構えた。新得の町花にもなっているエゾヤマザクラから「さくら」と名付けた。テーブルと小上がりで31席を用意し、おしゃれな屋根付きオープンテラス(16席)を設け、6月24日から営業を始めた。
長年、建設会社の代表を務めた金右さんは、2023年4月に一線を退いた。多忙な日々から開放された一方で、第二の人生を考えたときに「ボーッとしていられない。これまでお世話になった地域に還元したい」との気持ちが高まり、サロンの開設を思いついた。
金右さんは配膳と食器洗い、淑子さんは食事作りを担当し、二人三脚で切り盛りする。手描きのメニュー表も掲げるなど、アットホーム的な雰囲気が漂う。
ワンコインで定番のヒレカツ定食(500円)、魚定食(同)、うどん(300円)を提供。日替わりでスパゲティやカレーライス(数量限定)などのメニューもある。プラス100円で食後の飲み物も付くほか、単品(300円)でコーヒーやアイスティーなども楽しめる。
二人は「食事と会話を楽しみながら地域の人たちが集う拠点になれば」と期待する。
営業は午前11時半から午後4時まで(土・日・祝日定休)。