鹿追のラーメン店「ぼうず山」再出発 自動車修理業の齋藤さんが飲食業に初挑戦
【鹿追】鹿追町中瓜幕のラーメン店「ぼうず山」が、オーナーを代えて再出発した。高齢の前オーナーから店を引き継ぎ、町内で自動車修理業を営む新オーナーの齋藤晃将さん(49)が1月から飲食業に初挑戦。齋藤さんは「家族連れが気軽に来店できる店を目指す。鹿追でしか食べられないラーメンを作りたい」と意気込んでいる。(小野寺俊之介)
昨年夏、齋藤さんが店を訪れた際、高齢を理由に12月で店を閉じるため、事業継承者を探してることを知った。今の仕事を始める前はキッチンカーの開業を目指し、食品衛生責任者の資格も取っていた齋藤さん。飲食業への思いが再燃し、数日後に再び店を訪れて事業継承を申し出た。
12月に土地の売買契約を結び、今年1月16日に店を再オープンさせた。現在は妻知子さん(49)とパート従業員の手を借り、店を切り盛りする。スープや麺に改良を加えたラーメン、ブランド豚の「麦小町」に自家製のタレを絡めた豚丼も人気メニューとなっている。
6月には店を一時休業し、店内を改装する。店の外にしかないトイレを店内に新設し、夏場の営業に備えてエアコンを設置。人手不足解消のため、セルフサービスを導入する予定で、リニューアル後は夜の営業も検討している。
休業している間は新商品の開発も行う。構想を練っているのは町内産のジャガイモをペースト状にしたみそベースの「ジャガポタラーメン」。ジャガイモ栽培が盛んな瓜幕地区の土地柄を生かしたご当地ラーメンでの集客を目指す。
リニューアルオープンは6月末から7月上旬の予定。齋藤さんは「今までの固定客に加えて、店内改装で子どもや若い人も来やすいような店にする。ぜひ一度足を運んでほしい」と話している。
営業時間は午前11時~午後2時半。金曜定休。