復興願う歌声響く 帯畜大で支援コンサート
帯広畜産大学で3月31日、能登半島地震へのチャリティイベント「災害復興支援コンサート~帯広・十勝に花は咲く~」が開かれた。ジャズやJ-POPなどの音楽を通し、被災地を支援する気持ちを伝えた。
大学が主催。東日本大震災をきっかけに2014年から4年間、同名称のコンサートを行っていた。その後も研究などを通して復興を支援。全国から学生が集まる同大には北陸地方出身者が在籍していることから、今年の元日に発生した能登半島地震へ支援の気持ちを届けるためにコンサートを復活させた。
コンサートには同大ジャズ研究会と陸上自衛隊第5音楽隊が出演。ジャズ研究会は、ドラムとサックスやギターなどが軽快に掛け合う2曲を演奏した。第5音楽隊は吹奏楽マーチの定番「ワシントンポスト」や、ドラマのテーマ曲などを披露。最後は東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」を演奏、会場全員で合唱した。
会場入り口には募金箱を設置して、能登半島地震への義援金を募った。また、近年多発している自然災害のパネル展示も行った。
コンサート開催にあたって同大の長澤秀行学長は「東日本大震災以降も熊本や胆振など地震が続いている。新型コロナウイルスの流行も大きな災害の一つ。今日が皆さんの心に深く残る一日となれば幸い」と話した。(細谷敦生)