陸別、寒さ日本一で面目を保つ しばれ研監修ランキングで4年連続
【陸別】陸別町しばれ技術開発研究所(しばれ研、佐藤秀昭所長)が監修する「寒さ日本一ランキング」で、陸別町が今年も首位となり、4年連続の日本一に輝いた。しばれ研会員で陸別町職員の空井猛寿さんは「昨年は氷点下30度を何度も下回る厳しい寒さだったが、今年は天気の悪い日が多く暖かい印象。冷え込む条件の快晴で風のない朝が少なかった」と振り返りつつ、寒さを財産とする陸別の面目を保ち、胸をなで下ろしている。(津田久美通信員)
同ランキングは毎年1、2月の最も冷え込む朝の気温にこだわり、毎日午前9時までのデータを独自に集計。全国で一番気温が低かった地域気象観測システム(アメダス)の観測地点に10点、2番目に9点、以下は1点ずつ減点し点数で表した。全国トップ10を「勝手に総合ポイントランキング」と称し、ホームページで発表している。
今年も2月29日に計60日間の集計が終了。陸別町は、239ポイントを獲得。167ポイントで2位だった本別町に、途中で追いつかれたが逃げ切った。3位は156ポイントの上川管内幌加内町朱鞠内。十勝管内では帯広の帯広泉(とかち帯広空港)が5位、幕別町糠内が8位に入った。
今季の全国最低気温は1月21日に旭川市江丹別で記録した氷点下29・2度で、同30度を下回った地点はなかった。陸別は1月11日の同27・1度が最も低く、しばれ研が設置する関観測所では同29・6度だった。
今季最低気温は譲ったものの、日ごとの最低気温では、観測期間中に日本一を17回記録。朱鞠内の7回を大きく超える“圧勝”だった。
陸別の直近10年間の最低気温は昨年が最も低く、今年は2015年に次ぐ2番目の暖かさ。空井さんは「ひやひやした時期もあったが、最終的には1位でほっとした。今後もアメダスのデータを検証していきたい」と話している。